皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
HORNETさん |
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平均点: 6.32点 | 書評数: 1121件 |
No.10 | 7点 | 黒いモスクワ- 今野敏 | 2011/01/11 01:54 |
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モスクワへ古武道の師範をしに行くことになった黒崎と,偶然そこでの爆弾テロ捜査に加わることになった百合根,赤城ら。今回は特にキャップ・百合根の推理が光ります。卓越した能力をもった5人だけれども,キャップの百合根に一目置き,立てているのが感じられてなんとなく嬉しい気分になります。 |
No.9 | 6点 | 黒の調査ファイル- 今野敏 | 2011/01/11 01:49 |
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<ネタバレあり>
中国マフィアが科学的な現象を利用した自然発火を利用した殺人を計画。そんなにうまくいくものだろうか・・・とは思いましたが,難しいことは分かりません。「人間ガスクロ」の異名をもつ黒崎の嗅覚が事件解明に大きな役割を果たします。それにしても黒崎は強すぎる。人間離れしていますね。 |
No.8 | 7点 | 緑の調査ファイル- 今野敏 | 2011/01/11 01:45 |
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オーケストラのヴァイオリン盗難事件の捜査にあたり,翠の超人的な聴覚が活躍します。ヴァイオリニストや指揮者の辛島もいいキャラクターを演じており,楽しめました。 |
No.7 | 5点 | 黄の調査ファイル- 今野敏 | 2011/01/11 01:44 |
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ある宗教団体で起きた集団自殺の謎を,僧籍をもつ山吹が解いていきます。禅宗僧の山吹が中心となる話とあって,心理的な要素が強く,ミステリとしては真相解明の流れがイマイチでした。 |
No.6 | 7点 | 赤の調査ファイル- 今野敏 | 2011/01/11 01:41 |
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医療事故の原因解明にかかわって,赤城の過去も明らかになっていきます。赤城自身の最後のセリフが読んでいてうれしい。 |
No.5 | 7点 | 青の調査ファイル- 今野敏 | 2011/01/11 01:39 |
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文書担当であり,プロファイリングを得意とする絶世の美少年,青山を主人公とした話。心霊番組収録中に起きた自己を殺人と見抜き,理論的に犯人を解明していく中心となり活躍します。才能がありながらいつもやる気なさげで,かといって嫌味な感じがせず,5人の中でも好きなキャラクターの一人です。 |
No.4 | 8点 | ST警視庁科学特捜班- 今野敏 | 2011/01/10 20:48 |
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今や警察小説の御三家の一人とも言える作者ですが,本シリーズはそうした警察テイストとエンタメ小説としての要素がうまく融合した作品といえるでしょう。特殊能力をもつ5人と,その扱いにとまどう一応キャリア・百合根チーフを主役とした物語。ミステリの要素もきちんとあります。5人の能力は非現実的(?)でありながら,謎についてはきちんと現実的に解決されていくので,ミステリファンとしても楽しめます。
ミステリファンでなくても,たいていの人が「面白い」と思える,読みやすく楽しい作品です。 |
No.3 | 4点 | 疑心- 今野敏 | 2011/01/10 20:34 |
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ここまでの皆さんの書評を読ませていただき,「だろうなぁ」です。原理原則を貫く揺るぎない竜崎の生き方,これこそが本シリーズの人気を支えている要素だっただけに,恋慕の情に揺れる竜崎には「人間らしさが見られてよかった」の是,「こんな竜崎は見たくなかった」の非にまっぷたつに分かれるでしょう。
私は後者です。こんな竜崎は見たくなかった。ミステリに関して全く触れない書評ですみません。 |
No.2 | 8点 | 果断- 今野敏 | 2011/01/10 20:25 |
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「竜崎氏のキャラクターだけ」と言われれば確かにその通りかもしれません。しかし逆に言えば,それだけで読めてしまう魅力が竜崎にはあるということ。キャリアでありながら原理原則を貫くその姿勢,「わざとらしいほど」そのギャップにとまどい感じ入る周りの人間とその描写,読んでいて思わずにんまりしてしまう文章です。
ミステリ要素は入れ込まんとして入れ込んだ感があるので,それでこれならば十分満足。今野敏および隠蔽操作シリーズにはまった作品です。 |
No.1 | 9点 | 隠蔽捜査- 今野敏 | 2011/01/08 21:01 |
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確かにミステリ度は低いかもしれません。が,竜崎の男ぶり,原理原則を大切にして最終的には揺るがないその生き方に胸のすく思いになります。今野敏の作品は文章に無駄がなく,飾り気がない割には存分に楽しめます。 |