皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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こみめたるさん |
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平均点: 5.57点 | 書評数: 7件 |
No.3 | 7点 | 幽霊刑事- 有栖川有栖 | 2011/06/03 00:52 |
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国名シリーズを続けて読んだが、正直、有栖川有栖という作家はイマイチ(酷評するほどでもないが絶賛もできない)な作品ばかり書いているなぁと思っていたけれども・・・。
起死回生。 「人間ではない」という、使い方を間違えれば駄作になりかねないテーマで、見事にまとまった作品を書き上げている。 (同じく「人間ではない」を使った、道尾某の「向日葵なんちゃら」という世界最悪な駄作とは比較にならない) まず読んでいて止まらなくなる。幽霊という利点がほとんど活かせていないもどかしさも結果的には上手いのかも。 ミスディレクションも上手く、犯人を勘違いしてしまった。 殺人の動機は少し弱いかもしれないけど、ロジックは成立しており上手くまとまってはいる。 あと一歩で名作だが、やはり本格味にはかける点と、驚愕の結末ではない点がマイナスなのかな。 けれど、有栖川有栖を少し見直しました。 |
No.2 | 5点 | ロシア紅茶の謎- 有栖川有栖 | 2011/02/11 01:50 |
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あまり面白いトリックもなく、でも顔をしかめるようなつまらなさもなく。短編というのはこんなもんかなと思うし、ごくごく平均点。やはり推理は長編がいいなぁ。 |
No.1 | 6点 | スウェーデン館の謎- 有栖川有栖 | 2011/01/22 00:57 |
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可もなく不可もなくという作品。
トリックも強引過ぎず、しかし驚愕の結末があるわけでもない。最後はあっさり終わってしまった感じ。 ただ、最近、とてもプロのミステリ作家とは思えないようなくだらない作品に当たることが多かったが、この作品は全く不快な感じはしなかった。 もう少し国名シリーズ読んでみたいと思う。 |