皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
あるびれおさん |
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平均点: 6.39点 | 書評数: 124件 |
No.7 | 6点 | 花と流れ星- 道尾秀介 | 2009/11/16 03:26 |
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真備&道尾&凛が登場する短編を集めた一冊。「流れ星のつくり方」は確かにきれいな一篇だったけれど、思わず膝を打つような鋭さは感じなかった。それは、他の四篇についても同様で、もしかしたら、この作者は長編向きなのでは、と思った。 |
No.6 | 7点 | 龍神の雨- 道尾秀介 | 2009/09/18 19:50 |
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最初に採点された方と同様、道尾さんに対しては期待値がとても高い。仕掛け自体は比較的わかりやすいものだったが、それより、物語としてとても面白かったし、満足しているのだが、「もっと」を求めてしまう。 |
No.5 | 7点 | 鬼の跫音- 道尾秀介 | 2009/09/09 06:48 |
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「冬の鬼」って、桜庭一樹の「私の男」と同じように時系列を遡って語られる話だけれど、長編でそれを行なった「私の男」よりも、その構成の見事さ(与えるインパクトの強さ)はこちらの方が鋭く感じられた。また、短編すべてが一冊の本にまとめられることによって立ち上がってくる、黄昏たというか、ほの暗い世界に雨が降っているような雰囲気も素敵だと思った。 |
No.4 | 8点 | カラスの親指- 道尾秀介 | 2009/09/09 05:41 |
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読み進むに従い、いくらなんでも御都合主義に過ぎるのでは、と感じる部分が多々あったのだが、最後に至って、完全に騙されていたことに気づかされた。いろんな書評では「ラットマン」の方が高く評価されているけれど、わたしにはこちらの方が「好み」だな。 |
No.3 | 6点 | ソロモンの犬- 道尾秀介 | 2009/06/23 05:55 |
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自分の中では「シャドウ」のイメージが強すぎて、その幻影を追いかけすぎているのかもしれないが、「片目の猿」といいこの「ソロモンの犬」といい、「シャドウ」で感じた鋭い、澄んだ雰囲気を味わうことができなかったところに不満を感じている。“一捻り効いた伊坂幸太郎”といった印象の作家であるが、伊坂と同じ方向には向かわないでほしいな、というのが希望である。 |
No.2 | 6点 | ラットマン- 道尾秀介 | 2009/06/13 04:59 |
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面白かったし、うまいなあ、と感心もした。でも、主人公がどうしても好きになれなくて、読書の評価としてはそれほど高い点はつけられない。 |
No.1 | 8点 | シャドウ- 道尾秀介 | 2009/06/13 04:56 |
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初道尾がこの作品だったけれど、最初に「当たり」を引いた感じがする。最近の作品の方がスマートになってきているかもしれないが、一方でだますためのあざとさも見えてきてしまっていて、この作品あたりのバランスが一番良いように思う。 |