皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
あるびれおさん |
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平均点: 6.39点 | 書評数: 124件 |
No.5 | 8点 | 朝霧- 北村薫 | 2009/09/29 08:26 |
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シリーズの最後として、とてもきれいな終わり方だったと思う。もしかしたら、最後に「私」の名前が呼ばれて終わるのかな、とも思っていたのだけれど、そちらは永遠の謎、ということで...(東京創元のリレー小説では「ブッキー」というあだ名で呼ばれていましたが) |
No.4 | 9点 | 覆面作家の夢の家- 北村薫 | 2009/09/29 08:20 |
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最終話は予定調和!
だから何だって言うんだ? それで良いじゃないか。 このシリーズの一冊目だったかに、「ローマの休日」を見て新聞記者になろうと思った人がたくさんいた、という話が出てくるが、この本を読んで「ミステリー雑誌の編集者」になろうと思った人っていたりしないのかな? |
No.3 | 6点 | 鷺と雪- 北村薫 | 2009/09/09 03:37 |
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三部作の最後、直木賞受賞作である。
この頃の日本がどのような方向に進んでいったのか、その結果どんなことになったのか、ということを知っているだけに、最後の「間違い電話」による「奇跡」に切なさと儚さを強く感じた。作者北村薫自身もインタビューで述べていたが、主人公を含め、戦後の彼女・彼等の姿というのを、何か別の物語の中でも良いので垣間見たい気にさせられる。 |
No.2 | 7点 | 玻璃の天- 北村薫 | 2009/06/23 06:22 |
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読んでいて安心できる、決して破綻がない、心地よいリズムの文章は相変わらずである。さすが、元国語教師!語り手となっている主人公の自己主張が、前作(「街の灯」)よりも強くなってきていて、好感を持てた(前作は、他者への依存が強すぎるように感じて、読んでいて感情移入があまりできなかった)。
どんどん悪い方向に時流が向かっている頃が舞台であり、時が進むにつれて、主人公たちの境遇にも影が差し、切なさがつのっていくのかな、という印象を持つ。 |
No.1 | 10点 | 空飛ぶ馬- 北村薫 | 2009/06/13 05:34 |
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見事に評価が二つに割れているんですね。
この作品が「今」書かれたとしたら、こんな評価はしないかもしれませんが、この本と「十角館」のせいでミステリにのめりこむことになった記念碑的な存在なので、眼を瞑ってこの点数をつけます。 |