皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
simo10さん |
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平均点: 5.69点 | 書評数: 193件 |
No.12 | 5点 | 初陣- 今野敏 | 2013/06/15 00:24 |
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隠蔽捜査シリーズ第3.5弾。竜崎の同期で幼馴染みの伊丹の視点で語られる短編集です。
基本的にはどの作品も 伊丹が難しい判断に迫られる→竜崎に相談する→竜崎が「どうしてそんなことで悩んでいるのか理解できない」的なこと言う→伊丹は「言われてみれば悩むことなどないではないか」的なことを思う のパターンです。 ワンパターンではありますが竜崎、伊丹のキャラクターを楽しむことが目的の読者(私のような)にとって予定調和的な流れが心地良く、サクサク読めました。 |
No.11 | 4点 | 疑心- 今野敏 | 2013/06/11 23:11 |
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隠蔽捜査シリーズ第三弾。
もはやこの作品に対してはミステリは期待しておらず、主人公竜崎のキャラクターを楽しむのが目的となっています。 しかし今作の竜崎は非常にらしくない。その「らしくなさ」も他の方の書評からも窺えますが、多くの読者にとってガッカリな方向に作用しています。当然私もガッカリです。しかもそのガッカリな展開が長い。こんなのは短編だけにしてくれやという感じです。 この後の作品でも畠山女史が登場しそうで嫌だなあ。 |
No.10 | 8点 | 果断- 今野敏 | 2010/02/27 20:43 |
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この作品は一作目に比べ、幾分ミステリ要素はあるので点数制限の枠もそれなりに取り払いました。
本作でも主人公の人物像は一作目から全くブレおらず、前作に引き続きその魅力を堪能できます。また、主人公の新たな職場での活躍ぶりと、その回りの人間関係を楽しめます。 二作目にしてマンネリ化してるとも思われる「最初は嫌だった登場人物が実は…」的なパターンがあるのですが、どうにも私はこのパターンが好きなようだ。作者の見せ方が巧いんだろうけど。 意外な人物の名探偵ぶりも楽しかった。 幼少期にこのシリーズを読んでいたら、警察官になりたいと本気で考えたかも。 |
No.9 | 5点 | 隠蔽捜査- 今野敏 | 2010/02/27 20:33 |
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日本推理作家協会賞を受賞した「果断」を読みたかったので、シリーズ一作目の本作を読んでみたのですが、これはミステリ要素がなかったんですね。
そんな訳で、非常に面白かったのですが、点数は控えました。 この作品はありがちな刑事ものではなく、警察庁総務課課長を務めるキャリアが主人公という、ちょっと意外な設定。 しかも、キャリアと言ってもちょっと型破りで熱いハートを持っている等のようなこれまた主人公にありがちな設定ではなく、正統派のガチガチのキャリアだからさらに意外。 しかし、読み進めていく程に主人公竜崎の魅力にはまってしまいました。何があってもブレない姿勢はお手本としたいです。 「危機管理」をテーマとした作品で、数々の決断の選択を迫られる緊迫感と読後の爽快感、素晴らしいです。 |
No.8 | 6点 | 黒の調査ファイル- 今野敏 | 2009/09/20 22:49 |
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STシリーズの黒編。
今まで見た本の中で間違いなく寡黙度No.1の男、第一化学担当の黒崎が中心の作品。 一体どうやって話を進めるんだと思いましたが、登場シーンは少ないものの読み終わってみれば抜群の存在感を残してくれました。 いつの間にか、耳打ちしてまでセリフを抑えることに徹しており、その効果もあってかセリフの一言の重みがかなり増している。 完全に物理っぽい分野の現象まで解き明かしてしまい、勤勉さも披露。 ラストの一言は私も気に入った。 |
No.7 | 3点 | 緑の調査ファイル- 今野敏 | 2009/09/20 22:41 |
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STシリーズの緑編。
物理担当の翠が、ストラディバリウス盗難事件の解決に乗り出す。 期待していた科学系のトリックは出ませんでした。 肝心のSTメンバー達が大人しく、話の流れもイマイチだったので、後半は読み飛ばし状態でした。 クラシックを好きな人は「好きな楽団」ではなく「好きな指揮者」で好みが分かれると言う薀蓄を知りました。 |
No.6 | 4点 | 黄の調査ファイル- 今野敏 | 2009/09/17 20:38 |
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STシリーズの黄編。
僧職を持つ山吹が活躍。 新興宗教内部で起きた事件を坊さんである山吹が解決に乗り出す。 読む前から乗り気ではなかったのだが、やはり宗教に関する用語が飛び交い、少々辛い。 (読まなければいいんだけど、シリーズものなので) キャラの面白さで何とか乗り切った。 坊さんの修行は過酷なんだなあと思いました。 |
No.5 | 5点 | 赤の調査ファイル- 今野敏 | 2009/09/17 20:31 |
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STシリーズの赤編。
法医学担当の赤城が活躍します。 大学病院のずさんな医療現場の実態に迫るという作品。 TVや漫画等の医療モノでよく見聞きしますけど、ホント恐ろしさと腹立たしさを覚えてしまいます。 赤木の過去に触れており、また、苦悩する様が描かれているため他のシリーズとは異なり情に訴える作品と言えます。 |
No.4 | 6点 | 青の調査ファイル- 今野敏 | 2009/09/17 20:25 |
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STシリーズの青編。
文書鑑定の青山に主眼を置いた作品です。 と言っても大体どの作品でも活躍しているので、特にいつも以上に活躍している感じでもありませんでした。 個人的には潔癖症から秩序恐怖症に至るまでの経緯が綴られているのではと期待していたのですが、いつも通りの作風でした。 今回は幽霊の存在を科学で解明してしまうという非常に面白そうな話でした。 納得できる説明だけど、それはそれで怖い。 |
No.3 | 6点 | 黒いモスクワ- 今野敏 | 2009/09/16 21:05 |
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STシリーズ第3弾。
今回は題名、冒頭の出だしからして黒崎が大活躍しそうな予感。 だと思ったら結局いつものメンバー全員揃っちゃうのね。 黒崎をベースとして、翠、赤城、キャップが解決に貢献。 怪奇現象を科学で解き明かすところは東野圭吾の「ガリレオ」チックな感じで楽しめました。 黒崎が強すぎる。 |
No.2 | 4点 | 毒物殺人- 今野敏 | 2009/09/16 20:52 |
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STシリーズ第2弾。
今作は前作では印象の薄かった山吹が活躍。 とは言ってもやはり青山が目立ってしまう。 事件のキーワードとなっている「サディズム」なんですが、かなり難解で結局全然解らなかったです。 このシリーズはキャラで押し切るものだと割り切って読んだほうが良いかも。 |
No.1 | 6点 | ST警視庁科学特捜班- 今野敏 | 2009/09/12 01:51 |
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まさにヒーローものといった言葉がふさわしいシリーズですね。
5人全員が揃った時は横並びにそれぞれポーズを取っているシーンを勝手に想像してしまいます。 事件自体は地味なんですがキャラクタが面白いのでさくさく読めました。 実写版があったら見てみたいと思ったけど青山翔の俳優選びが大変かな? |