皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
江守森江さん |
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平均点: 5.00点 | 書評数: 1256件 |
No.6 | 2点 | このミステリーがすごい! 傑作選 - 事典・ガイド | 2010/05/21 18:04 |
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過去の「このミス」を眺め(読むより適切な表現)る為に図書館の棚の前でウロツイテいたら目に留まった。
‘89〜‘97年版の覆面座談会を完全収録に、この10年がすごい等を追加した本。 雑誌ではないので普通な採点をするが、「このミス」を毎年購入・チェック・図書館で読める方々には何ら出版意義のない本で2点としたい。 しかし、この10年のベスト20で有栖川有栖「双頭の悪魔」以外の作品をどうでもよく感じるあたりに「このミス」との嗜好の違いを痛感する。 |
No.5 | 3点 | 世界の名探偵50人- 事典・ガイド | 2010/01/29 00:48 |
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作者は、漫画「金田一少年の事件簿」「名探偵コナン」登場以前の時代、イタイケナ子供達に「本格ミステリ」の普及とネタバラシをもたらし、功罪併せ持つ。
この本は作者がチョイスした世界の名探偵を50人紹介しながら推理クイズでトリックをバラす作者の典型的作品。 この作者は、推理クイズで古典的名作をほぼ網羅しながらトリックを作品名付きでネタバラシしているので、古典作品をジックリ読みたい方には有害作家で要注意!! 逆に、今更古典を読むなんてまだるっこしい事はしたくないが現代の作品を読む参考にトリックだけでも知っておきたい方には打ってつけで、類似の推理クイズ本なら図書館の書庫や古本屋にあるので一読を勧める。 ※採点は「トリックに著作権はない!」を体現した代表作としての評価よりネタバラシの弊害を考慮して3点にした。 |
No.4 | 8点 | 探偵小説の「謎」- 事典・ガイド | 2009/09/07 22:01 |
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ミステリに目覚めた時期から幾度となく再読している究極の“ネタワリ本”!!
著者が作成した「類別トリック集成」&「分類表」を分かり易く解説している。 膨大な古典作品を読まずして、原点かつ典型的な古典作品の手の内を知ることができる。 ※(時間を掛けて古典的名作群に取り組みたい方々は、一区切りするまで接してはいけない) 現在では、この分類を念頭に、更なるアレンジ(捻りや組合せ)で勝負する作品も多々あり、本格ミステリ好きなら教養として必要不可欠だと思う。 これを読んでから現在の本格ミステリを読めば、ネタワリと共に進化したマジック同様に、本格ミステリも進化と変貌を続けている事が認識できる。 又、一部の後退してるとしか思えない作家も分別し易い。 |
No.3 | 6点 | 新本格謎夜会〜ミステリー・ナイト〜- 事典・ガイド | 2009/08/27 10:10 |
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先に、本来どのカテゴリーに掲載すべきか微妙な本である事を記します。
新本格生誕15年周年を記念した推理イベントを丸ごと一冊にした本です。 代表的な新本格作家達の座談会やインタビューは作家の自己批評書や読書ガイドとしても優れていると思うので、このカテゴリーにしました。 しかし、監修者を見てお分かりの様に、この本の目玉は、謎解きイベントを小説化した作品です。 テレビでお馴染み「安楽椅子探偵」シリーズの実演版を小説化した作品と思える物で「読者挑戦物」好きな私には非常に嬉しい作品でした。 この本が出版された当時の本格の主流は"まだ"論理的パズラーだったな〜と実感した。 |
No.2 | 6点 | 本格ミステリ・クロニクル300- 事典・ガイド | 2009/05/28 07:59 |
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新本格15年間を総括した作品ガイド。
年度別・順に作品を取り上げ、更に新本格作家達のコラムもある。 限られた時代の分だけだが必読作品は網羅されていてチェックするのにも便利。 300と設定した為に無理やり掲載した感のある作品が混じっているので読者自身での選別も必要な点に不満が残る。 |
No.1 | 7点 | 本格ミステリ・フラッシュバック- 事典・ガイド | 2009/05/22 16:24 |
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本格ミステリと謳っているのに本格以外の作品が散見される分、評論としての価値は下がる(もう少し検討して作品の絞込をするべきだろう)
それでも、未読の名作(特に埋もれた傑作)を知るガイドには充分。 私的に風見潤・梶龍雄など参考になった。 図書館の蔵書検索や古本屋巡りのお供に是非。 ※余談 因みに、一番好きな掲載作家は梶山季之だが、作者の真骨頂はコミカルなエロ大衆小説だと思う。 夕刊紙連載エロ小説の大家・宇能鴻一郎先生が嵯峨島昭→‘さがしましょう’の洒落な別名義でミステリーを書いていた事に驚いた。 |