皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ロビンさん |
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平均点: 6.56点 | 書評数: 130件 |
No.4 | 7点 | 死者たちの礼拝- コリン・デクスター | 2009/08/02 00:58 |
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デクスターといえば、生んでは捨てる論理を繰り返し、やがて訪れた(かのように思える)真相もその実は……なんて煮え切らなさもけっこう好きだったり。
「いったいあの描写は何?」と思わせるようなシーンもあり、相変わらずの独特な構図で読み手を混乱に陥れるなど、らしさは顕在。 「何故死者は二度殺されたのか?」という要の謎に対するホワイは、シンプルすぎて逆に盲点を突かれました。 |
No.3 | 6点 | 消えた装身具- コリン・デクスター | 2008/12/23 23:33 |
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直球の本格物。なんとモースが関係者を集めて推理ショーを披露します。クロスワードパズルの名手らしい仕掛けもあり、
事件自体も面白い構図。7点か迷ったけど、ちょっと犯行に関わった人物が多すぎて、都合の良さが目に付いてしまったため、6点で。 |
No.2 | 6点 | オックスフォード運河の殺人- コリン・デクスター | 2008/11/27 23:38 |
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確かに事件そのものよりもモースの入院ライフのほうが気になってしまった。素敵な看護婦さんが多いんですね。羨ましいです。
今回はあまり事件の様相が変わることはなく、ページ数も少なく読みやすいほうかと。「解決編だけで構成された物語」とはよく言われますけども、本書はデクスターの醍醐味の一つの、論理のアクロバットがあまり堪能できないのが残念。 |
No.1 | 9点 | キドリントンから消えた娘- コリン・デクスター | 2008/11/25 22:19 |
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いやあ、転がる転がる転がる!いったい何度返せば気が済むのやら笑
しつこいくらいに繰り返される論理の構築に、『ウッドストック』を読んだときは頭が混乱し、それ以来敬遠してきたデクスター。今なら、と心を引き締めて本書を読んでみました。 終盤に入ると怒涛の勢いでいくつもの真相が繰り広げられる。 結果的に、ロスマク風の悲劇だったなという印象。 十分満足なんだけど、気がかりなのは、結局「手紙を書いたのは誰か?」ということ。ベインズ?バレリー?後者なら、モースの素晴らしいロジックに素直に驚嘆するとこだが、最終的にモース自ら「バレリーではない」と断言している。だったらなんでベインズは手紙を書いたの?何度も自問していたじゃない。「なぜ、ベインズは手紙を書いたのか?なぜ?なぜ?なぜ?」って。そこの答えを教えてよ~!10点ものの勢いだったのに、最も大切なとこが明らかにされていないので減点。(もしかして自分が見過ごしていただけ?それとも、本当はバレリー?) |