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ロビンさん
平均点: 6.56点 書評数: 130件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.4 4点 青銅ランプの呪- カーター・ディクスン 2009/10/04 00:06
もはや「人間消失」という前振り自体がミスリードになっている。だって、クイーンとカーだもの(二人の合作ではないです)。そりゃ期待しちゃうでしょ。

ネタバレますけど、消失してないです。振りが強すぎてハードルが上がり過ぎていたせいもあるでしょうけど、本当に拍子抜け。
特に第一の入れ替わりトリック(言っちゃった)は、無理がありすぎて整合性がない。いや、アンフェアといっても過言ではない。いくらなんでも誰か気づくでしょ。

No.3 8点 ユダの窓- カーター・ディクスン 2008/10/15 12:07
終始一貫して舞台はほぼ法廷のみで、物語展開は期待できないのでどうかなぁ、と最初は身構えていた。だけど事件の不可能状況、徐々に明かされていく真相の意外性と、どんどん引っ張られていった。
ちょっとした食い違いが事件をさらに複雑にしていくのはカーのお得意のパターンですが、今回の食い違いは本当にひどい。あの人物は可哀相過ぎる。
自分も、ハードルが上がりすぎて、「ユダの窓」の正体には満足できませんでした。

No.2 10点 白い僧院の殺人- カーター・ディクスン 2008/09/18 01:02
H・M卿の一言に驚愕!考え方の視点の転換がものすごく効いている。こういった密室トリックは好きですね。
一つ一つの出来事や伏線がラストのH・M卿の推理によって収束されていく。これぞロジックの素晴らしさ。

No.1 9点 プレーグ・コートの殺人- カーター・ディクスン 2008/09/04 15:47
あり得ない!と、メインの密室トリックが解明されたときは思わず心の声で叫んでしまった。こういう現代人の常識って、古典ミステリーを読むときは邪魔な存在なんです。すごくトリッキーだと思いました。
他にも様々なトリックが随所に連発。死体入れ替わりや、特に二重の共犯という仕掛けが個人的にはグッド。

毎度のごとく、事件の裏で起こっていた出来事が複雑に絡み合って、不可能犯罪をより不可能犯罪に仕立てている。こういった、フーダニット物にはない物語としての面白さも、カーの好きなところです。

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ロビンさん
ひとこと
好きな作家
エラリー・クイーン、有栖川有栖、法月綸太郎、赤川次郎。
採点傾向
平均点: 6.56点   採点数: 130件
採点の多い作家(TOP10)
ロス・マクドナルド(9)
島田荘司(7)
ジョン・ディクスン・カー(7)
カーター・ディクスン(4)
R・D・ウィングフィールド(4)
若竹七海(4)
倉知淳(4)
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コリン・デクスター(4)
ウィリアム・アイリッシュ(4)