皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ginkさん |
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平均点: 6.24点 | 書評数: 21件 |
No.5 | 4点 | 迷路館の殺人- 綾辻行人 | 2008/03/22 12:15 |
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私も「白い風」さんと同じく先に時計館を読んでしまって、最後のオチだけ判っているという気持ち悪い読み方をしたクチです。未読の方はぜひ順番どおり読みましょう。
で、作品自体ですが、あまり面白いとは思いませんでした。2転3転するストーリーは「そんなん筆者の都合で何とでもなるだろう」と感じさせます。十角館のような一本勝負のスマッシュヒット的爽快感はありません。読者に「やられた!」と思わせるだけの充分な伏線が張ってあるとも思えない。 あと、最後にかなり脱線した話をすると、途中「光が青い色を吸う」っていう表現が理系の私にとっては逆に理解に苦しむ(光は赤や緑の波長を吸収されて青くなるんだと思う)ところで…人によって住む世界って違うんだな、と本筋とは関係ないところで変な感慨を抱きました。 |
No.4 | 6点 | 霧越邸殺人事件- 綾辻行人 | 2008/03/12 10:17 |
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雰囲気勝負。読者が真犯人を推理するにはあのゲームをするしかないので、それが納得いかないけれど、まあ「そういう館である」という条件は提示しているので、一応フェアなのか。 |
No.3 | 6点 | 水車館の殺人- 綾辻行人 | 2008/03/12 10:12 |
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雰囲気は良かった。犯人は途中まで確証がつかないけど、事件そのものの全貌がかなり読み進めるまで語られないので、推理のしようが無いのも事実。時間稼ぎととれなくもない(汗 |
No.2 | 5点 | 時計館の殺人- 綾辻行人 | 2008/03/12 10:09 |
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ネタバレ気味になりますが、この作品、綾辻氏の初期の某作品と犯人の立ち位置が全く同じなので、その作品に続けて読むと犯人バレバレです。もうちょっと工夫がほしかったか。トリックも細部こそわかりませんでしたが、大枠はわかりました。 |
No.1 | 10点 | 十角館の殺人- 綾辻行人 | 2008/03/12 10:02 |
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これが処女作という事実自体が読者を油断させる罠。プロットなんか、明らかに『そして誰もいなくなった』だし、登場人物が突如としてミステリ談義をしだす。しかもその名前は明らかにコナン・ドイル、モーリス・ルブラン、御手洗潔、クリスティ…それってどんな『名探偵コナン』?新本格の大御所綾辻といえども、第一段はまだまだ青いな…。なんて余裕で読んでると、ラストにあの台詞。全て作者の手の内だったことに気づいて驚愕。ミステリファンほど楽しめる、傑作です。でも、ものすごく際どいミスリードが張ってあるので、万人にはお勧めできないかも。 |