皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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こもとさん |
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平均点: 6.60点 | 書評数: 86件 |
No.2 | 9点 | ジョーカー・ゲーム- 柳広司 | 2009/02/12 19:02 |
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オススメ度を聞かれたら、かなりの高得点です。
私は基本的に文庫本読みなので、「ハードカバーを買って面白くなかったということは、賭けの敗北を意味する」と、常々言っておりまして。 この本は目出度くも、久々の勝利です(笑) やはり、こういう、作家の頭の良さが窺える作品は、楽しいですね。 無駄のない文体も、スパイ養成学校というクールな舞台に見合っていますし。 すべての短編に、「一を聞いて十を知る」ことが出来る程の切れ者の主役がいるにも関わらず、彼らの背後に浮かぶ結城中佐の影の、なんと巨大なことか・・・まさに『魔王』。 どんだけのレベルですか、このキャラ(笑) 最終話『XX(ダブルクロス)』のラストシーンで、私は結城中佐に感電死しました・・・。 『秀作』という言葉が、これほど当てはまる小説に出合ったのは、久しぶりです。 |
No.1 | 8点 | 百万のマルコ- 柳広司 | 2007/10/25 16:17 |
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SF界の巨匠アイザック・アシモフが書いた「黒後家蜘蛛の会」という安楽椅子探偵モノ。 私は高校生の時分に手にし、今も古典の名作の一つだと思っている。
そんな私の前に、「黒後家蜘蛛の会などお好きな方ヘ-」という帯の付いた本が現れたのだから、それはもう即買いで当たり前か、と。 13編から成る短編集なのだが、知恵比べのような謎かけが大好きな私は、最初の1編でもう「当たり」だと思った。 ただ、「黒後家-」よりも、同作者の「ユニオン・クラブ綺談」の方がパターンが似ていると思ったのだが。 水戸黄門的に、同じパターンが続くのが嫌いじゃない人ならば楽しめるかと。 |