皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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こもとさん |
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平均点: 6.60点 | 書評数: 86件 |
No.2 | 4点 | 出られない五人- 蒼井上鷹 | 2008/05/12 20:28 |
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この作者の本はさらっと読めるのが魅力ではあるのだけど、今回はヒネリがなさ過ぎた。
前回読んだ蒼井氏の本は、シニカル具合が楽しめたので、今回もそれを期待していたんですね。 今、そのような本を書ける作家って、なかなかいないと思うから。 しかし、願望通りにはいかないもので、妙に間延びしているようで、そのくせ「あら?これで終わり?」みたいな長編に、ちょっと拍子抜け。 彼のシニカルな作風は、短編でこそ活きてくるってことかなぁ。 ショートショートなんて書いたら、故・都筑道夫氏ばりに面白そうだと思うんだけど。 |
No.1 | 6点 | 九杯目には早すぎる- 蒼井上鷹 | 2007/10/15 23:35 |
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いやはや、全編に亘ってブラックユーモアが冴えてますなぁ。
長いことミステリを読み続けていると、探偵役がいて、犯人がいて、事件が起きて、解決編があって・・・「ミステリとはこうあるもの」だと、知らず知らずに思い込んでいる概念ってあると思うんですが、蒼井氏はそれを粉砕してくれますね。 意外な出来事に虚を突かれた瞬間は、「えっ?」ではなく、「へっ?」という表現がぴったりか、と(笑) ハリィ・ケメルマンの名作「九マイル・・・」に似せたタイトルに惹かれてしまった・・・。 |