皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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こもとさん |
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平均点: 6.60点 | 書評数: 86件 |
No.2 | 6点 | 君の望む死に方- 石持浅海 | 2008/04/08 00:46 |
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前作『扉は閉ざされたまま』の面白かった点として、私は真っ先に、犯人と探偵役の息詰まる攻防を挙げたと思う。
「こんなキッカケで人まで殺すか?」という動機や、トリックがどうのこうのという、ツッコミ処は確かにあったのだが、両者の互角とも言える頭脳戦(心理戦)が、そんな問題は些細なことだと思わせる程の最大の見所で、高得点をつけた一冊だった。 当然、今作も主役が碓氷優佳ということで、期待は高まる。 さて今作も、作品中に漂う『緊張感』という点で言えば、前作に引けはとらないと思う。 しかし、今作の優佳のスーパーウーマン振りは、ちょっといただけない。 犯人が常に一歩先を行く優佳に追い詰められていく、一番楽しめたはずの部分-優佳が結論に達するまでの過程-が、今作の場合、どうしても、抜け落ちている気がするのだ。 つまり、途中で勘ぐる様子もなく、いきなり謎を解いてしまうのだから、過程を楽しみたい私としては、納得がいかない。 今回の戦いは、わずかに優佳が先を行っているというような互角なものではなく、明らかに、数歩先んじている、大人と子供の戦いを見ているようだったことも、非常に残念だ。 でも、石持氏は大好きなので、次回作も大いに期待しているのだが(笑) |
No.1 | 8点 | 扉は閉ざされたまま- 石持浅海 | 2007/10/13 12:29 |
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贅肉を削ぎ落としたようなスマートな展開っていかがでしょうか?
互いに一歩も退かない、両者の息詰まる攻防にゾクゾクしました。 あぁこの感覚、東野氏の『どちらかが・・・』を読んだ時のよう。 ここまで来るともう、『トリック』云々じゃないのです(あ、この言い方は失礼か?)、答えに辿り着かせまいとする、或いは答えに辿り着こうとする、一騎打ちとも言える過程が魅力なのです。 |