皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
こもとさん |
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平均点: 6.60点 | 書評数: 86件 |
No.2 | 7点 | 被害者は誰?- 貫井徳郎 | 2007/11/10 00:40 |
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これが貫井作品かと驚いた。 今までの「重い」イメージで読み始めたため、そのギャップが私には楽しかった。
インパクト大の先輩キャラには結構笑えるんですが、それ故に、最終話には、まんまとしてやられたという感じ。 でも、いきなり最終話に飛ぶんじゃなくて、1話から順に読んで、最終話まで中身を熟成させる・・・それが、この本の正しい楽しみ方かな。 |
No.1 | 3点 | プリズム- 貫井徳郎 | 2007/10/16 22:32 |
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人間とは、多面体だ。 一人の語り手から見た被害者の印象は、あくまで一面に過ぎない。 幾人もの印象を重ね合わせて、浮かび上がってくる人物像は、確かにプリズムだ。
作品の構成としては、かなり面白く、私の好きな部類だと言える。 凝っている・・・と思う。 だからこそ、その後の展開を見極めたくて、ページを繰って先を急いだのだ。 なのに、この結末はどうだろう? たぶん、この結末を好む人も、いるはずだとは思う。 賛否両論(これも、プリズム?)というところだろうが、私としては正直、肩透かしを食った・・・そんな気分。 |