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[ 本格/新本格 ] 駅と、その町 別題『駅とその町』『魔性の町』 |
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眉村卓 | 出版月: 1989年09月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
実業之日本社 1989年09月 |
講談社 1995年01月 |
双葉社 2013年02月 |
No.1 | 5点 | ∠渉 | 2014/03/13 21:52 |
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小学生の頃、青い鳥文庫の「ねらわれた学園」を読んで以来の眉村さんの作品でしたが、あの頃感じた眉村さんの作品のイメージとは違ってて、ある意味かなりSFを突き詰めているひとなんだなぁと感じた。
駅があって、町があって、人がいて、でも心なしか情緒がない不思議な町。町の変化とともに紡がれていく物語には町に棲む「魔性」がいろんな姿かたちを持って、時に大きなうねりを伴って現れる。風景が浮かびやすいし、語り口はフラットなんだけど、けっこう怖かったり、驚いたりさせられて、著者の持つ感覚の鋭さと感受性の強さを感じた。 ひとつひとつの物語は小粒ですが通して読むとけっこうなアッパーカットでやられました。面白い。 SFのようでホラーにもミステリにもなってるし、しかもそれを露骨に表出させないところが、あとをひくストーリィになってて、まだ頭の中でぐるぐる回ってます。 |