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[ 短編集(分類不能) ]
山が見ていた
新田次郎 出版月: 1976年01月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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光文社
1976年01月

文藝春秋
1983年02月

No.1 6点 りゅうぐうのつかい 2016/09/04 04:03
山岳小説に定評のある作者だが、本短編集で山岳小説と言えるのは、「山靴」と「山が見ていた」の二作だけ。
文庫本の裏表紙に「新田ミステリー十五篇を収録した短編傑作集」と書かれてはいるが、純然たるミステリー作品ではなく、敢えてミステリーとして位置付けるなら、「奇妙な味」系。
十数頁から三十数頁の小品ばかりで、いずれの作品も意外な結末を迎えたり、登場人物が予想外のことをするなどの驚きを持っているが、インパクトの弱い作品も混じっている。
積年の恨み、妬みといった情念を描いた作品が多く、「沼」や「胡桃」のように、物語としての奥行きのある作品もある。
個人的に好印象だった作品をお勧め順に挙げると、「山が見ていた」、「胡桃」、「死亡勧誘員」の順。


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新田次郎
1976年01月
山が見ていた
平均:6.00 / 書評数:1
1973年01月
雪の炎
平均:7.00 / 書評数:1
1972年09月
きつね火
平均:6.00 / 書評数:1
1972年01月
つぶやき岩の秘密
平均:7.00 / 書評数:1
1971年01月
八甲田山死の彷徨
平均:2.00 / 書評数:1
1962年01月
雪に残した3
平均:6.00 / 書評数:1