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[ 警察小説 ] 箱根路、殺し連れ 北多摩署純情派 |
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太田蘭三 | 出版月: 1994年09月 | 平均: 4.00点 | 書評数: 1件 |
光文社 1994年09月 |
光文社 1998年04月 |
講談社 2009年08月 |
No.1 | 4点 | 空 | 2020/12/08 20:49 |
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相馬刑事が活躍する北多摩署純情派シリーズ第3作。
太田蘭三は初めてで、登録された作品のタイトルからしてもトラベルミステリ系かと思っていたのですが、少なくとも本作は違っていました。そもそもこの作家の文章は非常に単純、直接的であり、旅情を感じさせるような味わいのある風景描写などには向かないと思います。会話にはユーモアがありますが、流れがちょっと不自然。 で、プロットの方ですが、まず新宿の駐車場に停めていた相馬刑事の自動車に死体が入れられ、その殺人事件の重要参考人の死体を、相馬刑事が芦ノ湖への旅行で釣りをしていて針に引っかけて上げ、さらにその旅行で知り合った女性二人が別の殺人事件に関係することになり、という展開は、いくらなんでも偶然を重ねすぎです。古典的アイディアが犯人の意図したものではなかったという部分はよかったですけれど。 |