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でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相
ノンフィクション
福田ますみ 出版月: 2007年01月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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新潮社
2007年01月

新潮社
2009年12月

No.1 6点 tider-tiger 2020/11/26 16:54
~福岡で起きた教師による体罰事件。その教師は『殺人教師』として各紙より糾弾され、停職に追い込まれた上に生徒の親から民事裁判まで起こされる。この殺人教師を取材すべく現地に入った女性ジャーナリストは驚愕の事実に直面するのであった。~

10年ほど前に出版されたノンフィクション。『メグレと田舎教師』の書評を書いていたらこの本のことも思い出したのでついでに書評。本がみつからないので記憶頼りの書評となります。
殺人教師事件は朧気ながら記憶しています。当時はとんでもない教師がいるものだと思ったものです。
事実は小説よりも奇なりを地で行くような話です。本書を読んでいてそんなことは有り得ないだろうと何度思ったことか。
「あの先生がそんなことをするわけはない」周囲の人間は誰しもそう思っているのになぜ彼は殺人教師にされてしまったのでしょうか。
本書から冤罪問題に想いを馳せることも可能ですし、日本社会の構造的な弱点を見る方もいるでしょう。興味深く、良質のノンフィクションです。

『無実なのになぜなにも言わない。無実なら黙っていられるはずはない』
基本的にはそのとおりだと思います。ただ、そういうことをどうしても自分の口からは言えない人が確実に存在します。このことは心に留めておくべきではないかと。


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福田ますみ
2007年01月
でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相
平均:6.00 / 書評数:1