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[ 社会派 ]
トップリーグ
相場英雄 出版月: 2017年09月 平均: 4.00点 書評数: 1件

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角川春樹事務所
2017年09月

角川春樹事務所
2019年07月

No.1 4点 小原庄助 2018/03/09 09:29
経済界のタブーに切り込む小説で注目を集めてきた作者。
本作では、戦後最大の疑獄事件「ロッキード事件」をモデルに、首相官邸への権力集中や情報統制など、きわどい内容に踏み込み、現代の永田町の闇に挑んでいる。
主人公は、経済部から政治部に異動したばかりの在京紙記者・松岡。代理で出席した会見で官房長官に気に入られ、瞬く間に政府・与党幹部に食い込み、その本音を聞き出せる「トップリーグ」入りを果たしたかに見えたが・・・。
松岡に目をかける阪官房長官と芦原首相の描写は、どこか菅官房長官と安倍首相を想起させる。作者は昨年の10月の総選挙で自民党が圧勝したことに触れ、「政権が長期化すれば、どこかでひずみが出てくる」と予測。作者自身も通信社の記者だった経験を踏まえ、「時には有権者のために、わざと政治家を怒らせるような質問をして、本性を引き出すのも記者の仕事」とメディアの奮起を促している。
エンターテインメント小説としては、まずまずでしょう。


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相場英雄
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