皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
36248. | RE:RE:RE:RE:RE:リチャード・コネル「閃光」前半(謎の呈示部まで) 虫暮部 2024/04/11 11:29 [雑談/足跡] |
ルビや括弧がOKなら、(83)「rum-runners」も同様に処理できそうですね。 個人的には、そういう手は「英語でこういう言い方するのか」と知識が増えるので、適度にある分には結構好きです。 あと(62)"horribly dead"、なるほど、検索のコツ。勉強になりました。 |
36239. | RE:RE:RE:RE:リチャード・コネル「閃光」前半(謎の呈示部まで) 弾十六 2024/04/10 10:32 [雑談/足跡] |
> [ 虫暮部さんのコメント ] > > (60)「トーチ」→単純な案を忘れていました。「懐中電灯」に「トーチ」とルビを振る、または「トーチ(懐中電灯)」と括弧で補足、というのはアリ? > ありがとうございます! これで安心! |
36230. | 太宰治原案「走れメロちゃん」アニメ版!高・ノユウチャン訳(オソマツ書房、2124年) 弾十六 2024/04/08 03:39 [雑談/足跡] |
格調高いこの欄には相応しくないので、バッサリ。誰か(バカボンボン?)の圧力ではありません。 興味のある方は「danjuurock 十六 × 二十」をご覧ください! オソマツ書房が、特に気にいってます。今更ジュブナイル(南先生には及びもつかないレベル…jなんてねえ。やっぱり頭の出来が悪いんだね! |
36226. | RE:『メグレとマジェスティック・ホテルの地階』の翻訳について tider-tiger 2024/04/07 19:27 [雑談/足跡] |
>>『メグレとマジェスティック・ホテルの地階』コメントの中で、翻訳文に疑問を呈されていた点について、原書と比較してみましたので、報告させていただきます。 コメントは拝見しておりましたが、せめて該当部分を読み直したうえで返信させていただきたく思い、参上が遅くなってしまいました。申し訳ありません。軽佻浮薄な独り言にこれほどのことをして頂けて、ただただ感激であります。 弾十六さんにも貴重なコメントを頂きまして、とても感謝しております。 > 20頁『だが、(メグレは)すぐに肩をすくめて、パイプをくわえなおすと、ゆっくりとふかした。朝いちばんの煙草だ。最高の味がする』後の二文、シムノンが書いたとは思えない。 空さんの訳文、弾さんの解釈について 自分は高野訳の問題の二文は実は原文には存在していないのではないかと憶測しておりました。それは勇み足だったようです。 自分はパイプはやりませんが、煙草は吸いますので朝一番の煙草が最高だという感覚は理解できます。大袈裟にいえば喫煙には儀式的な側面もあるのです。味だけではなく、喫煙時の一連の動作はこれに含まれます。そして、パイプの場合にはパイプを選ぶ、噛む、撫でるといった動作もそこに含まれるのではないかと推測します。 高野さんは喫煙はなさらないのではないかと想像いたします。煙草の愉しみ=味 という固定観念があって、原文にはない『味』を入れてしまったのかなと。 お二人のお考えについてはどちらが正解なのか断定はできませんが、誤訳であるかどうかはともかくとして、これら二つの文章をシムノンが書いたとは思えないという感想に変わりはありません。これが空さんの試訳であったならば、スッと呑み込めたように思います。 > 22頁『支配人の顔は暗かった。殺人事件が起きるなんて、ホテルにとっては大迷惑だ』二つ目の文章、小学生が読んでいるんじゃないんだからこんなわかりきったことの説明はいらない。 >試訳:支配人は沈鬱そうだった。メグレのような男に向かって、それはホテルにとっては災難であり、もし騒ぎを鎮める唯一の可能性があるとしたら云々などと言ってみても無駄なことなのだ。 文章の格調がぜんぜん違います。空さんは『災難』と訳されていますが、かりにここが『大迷惑』であったとしても、これなら幼稚には感じません。 複雑な文章を分けてしまうと、切り方によってはものすごく幼稚に感じさせてしまいます。 ※平易な文章は幼稚だと言っているのではありません。 >試訳:ラミュエルは階段に突進し、ホールの携帯品預り所に飛び込んで、受付係が運転手と話しているのを見つけた。「支配人は来てるか?」 受付係は顎で、執務室の方を示した。 >この部分を、高野優氏はどう訳しているか。 >ドンジュは言われたとおり、誰も来ないか、その場で見張っていた。その間にラミュエルは階段を駆けあがってフロントに行き、泊まり客の運転手と話していたフロントマンに支配人の居場所を尋ねた。支配人は執務室にいるということだった。 これは……。余計な説明はいりませんし、それ以上に問題だと思うのは直接話法を間接話法に変換、動作を間接話法へ変換、とくに後者はいけません。 これらは人物描写であり、またホテルの雰囲気を伝えるものでもありますが、印象が大きく変わってしまいます。 >その後の18頁14行目から、19頁全体の文章。この部分、少なくともGallimard社から2009年に出版された版には存在しません。 後出しですが、やはりそうかと。シムノンはこんなに親切じゃないし、いよいよメグレ警視のお出ましだ、みたいな演出も強い違和感ありました。 本作には他にもシムノンらしからぬ説明的な文章が多々見受けられました。 是非はともかく、高野訳はわかりやすさを主眼においているようですね。 シムノンは読者に対して不親切な作家だと思います。話者が誰なのかわからなくなる、状況がよく理解できない、こうしたことがよくあります。 そこを整理して、読者にきちんと伝わるよう説明的な文章を付け加えたり、表現をわかりやすくしたりしているのかもしれません。 自分としては普通に訳して欲しいのですが。 空さま、弾さまには本当に感謝です。 未熟な自分に今後も御教示いただければ幸いに存じます。 追伸 人並さんが同作品のあとがきについて、人称の間違いに触れていらっしゃいました。自分もあれは驚きました。 メグレシリーズは未読作品がおそらく10作ほどありますが、自分は一人称で書かれたメグレものは読んだことがありません。 |