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[ ハードボイルド ]
フラッド
私立探偵バーク
アンドリュー・ヴァクス 出版月: 1988年06月 平均: 6.33点 書評数: 3件

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徳間書店
1988年06月

早川書房
1992年02月

早川書房
1994年09月

No.3 5点 レッドキング 2018/09/01 15:36
あのペットの巨大な雌犬がいいんだよな

No.2 7点 人並由真 2017/08/12 15:19
(ネタバレなし)
ヴァクスはこれまで『バットマン 究極の悪』(傑作)しか読んでなかったので、本シリーズも今回が初読。
確かにプロットはシンプル(凶悪犯を狩り出すだけ)ながら、そこに至るまでの筋立てに独特の迫力と臨場感があって堪能した。
重く辛い事件の題材なれど、良い意味でどっか陽性に軽妙によませる文体は強力で 、なるほどこれは日本でも人気が出たわけである。
(近年、シリーズの翻訳は中座しているみたいだけど。)
続編も少しずつ読んでいこうと思います。

No.1 7点 2011/08/27 08:43
バーク・シリーズの第1作。
Floodというと、洪水とか満潮の意味かと思っていたら、バークの依頼人の名前でした。ストレーガやベルもそうらしいですね。フラッドは日本で修業を積んだアメリカ人の女空手家で、やたらに強い。
相当長い作品です。1ページ18行の文庫で約570ページ。しかし3分の2ぐらいまで読んで振り返ってみると、本筋の事件そのものについては、捜査はほとんど進んでいません。ハメットやパーカーならそこまで100ページかそこらで済ませてしまうのではないかと思えるほどです。本筋の事件そのものは単純で、それ以外の寄り道が多いということなのですが、その寄り道の中で、ニューヨークのはきだめの様子や、そこに生きるバークとその仲間たちの生き方が具体的に描かれていきます。で、そこが新しいハードボイルドな世界を創り出しているところがおもしろいというわけ。しかしこのアウトローな世界を描くハードさは、kanamoriさんが『赤毛のストレーガ』評で書かれている通り、1世代前のネオ・ハードボイルドへのアンチテーゼとも思えるほどです。


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アンドリュー・ヴァクス
2003年08月
グッド・パンジイ
1997年08月
バットマン 究極の悪
1994年05月
凶手
平均:7.50 / 書評数:2
1993年05月
サクリファイス
平均:6.00 / 書評数:1
1991年04月
ハード・キャンディ
平均:7.00 / 書評数:1
1990年05月
ブルー・ベル
平均:6.75 / 書評数:4
1988年08月
赤毛のストレーガ
平均:6.00 / 書評数:5
1988年06月
フラッド
平均:6.33 / 書評数:3