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[ 本格/新本格 ]
からくり人形は五度笑う
一尺屋遥シリーズ
司凍季 出版月: 1991年09月 平均: 4.33点 書評数: 3件

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講談社
1991年09月

講談社
1995年01月

No.3 5点 nukkam 2010/12/26 13:34
(ネタバレなしです) 島田荘司の「奇想、天を動かす」(1989年)を読んでミステリー作家を目指すようになった女性作家の司凍季(つかさとき)(1958年生まれ)の1991年発表のデビュー作で、一尺屋遥(いっしゃくやはるか)(男性です)シリーズ第1作の本格派推理小説です。印象的な主役交代、魅力的な謎、大スケールのトリックと面白いネタは十分揃っていますが全体的に淡白で、ページを増やしてもいいからもう少し演出に凝ってほしいという気持ちもありますが、演出過剰になってグロテスクな部分が際立つのも苦手なので、これはこれでいいという気もします(いい加減な感想だ)。横溝正史の金田一耕助のような飄々とした人物ながら、憎まれないキャラクターの金田一とは対照的に容疑者たちから嫌われまくる一尺屋が何ともおかしいです。

No.2 5点 makomako 2008/10/07 22:37
はじめの雰囲気はなかなか良いのだが、トリックがいただけない。このトリックは絶対無理でしょう。あまりに物理的に無理なトリックは瞬間移動したとか分身の術を使った(古いたとえですが)というのと同じように感じてしまう。

No.1 3点 Tetchy 2008/03/29 14:13
う~ん、一尺屋遙のキャラクターにはなんだかムリを感じる。
どうにか読者に印象付けようと苦心して作られた、そんな感じが拭えない。
あとトリックも大味だなぁ。
文庫で読んだが、文庫の表紙はなんか全然本編と関係ない。
最近新版が出た『占星術殺人事件』の表紙がこれに非常に似ている。


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司凍季
1998年12月
学園街の<幽霊>殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1998年05月
屍蝶の沼
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1996年08月
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湯布院の奇妙な下宿屋
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1993年10月
さかさ髑髏は三度唄う
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1993年08月
毒のある果実
1993年01月
首なし人魚伝説殺人事件
平均:3.00 / 書評数:1
1992年04月
蛇遣い座の殺人
平均:3.00 / 書評数:2
1991年09月
からくり人形は五度笑う
平均:4.33 / 書評数:3