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ミステリの祭典

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テツさんの登録情報
平均点:4.00点 書評数:1件

プロフィール| 書評

No.1 4点 火車
宮部みゆき
(2005/02/11 17:31登録)
久々に最近のミステリー作家の本を読んだ。いっきに読めた。まるでTVドラマを見るように、まるで漫画でも読むように・・。暇つぶしには良かった。
ただ!!この手の作家を松本清張などと同列に語るのは止めて頂きたい。この作品は僕にとってはいわゆる「読み捨て本」。作者の作為が見え見えで内容が実に浅く感じる。何故か?登場人物に重さがない。文体にも文学的な重さというものが無い。あちらこちらに取材に行って色々な事柄を詳しく調べましたぁ、という作家の努力の報告文にちょっと感情的な色を付けてあるだけ。
誰も恐くて言わないけど、近年の「名作」と呼ばれるものは、昔の「名作」とは全然価値が違うんじゃないか?
「火車」という題名は良い。「名作」に聞こえる。しかし、この内容ならTVドラマのように「クレジット破産の女」などの副題を付けていた方が作品のレベルを表現していて良いのではないか?
宮部さんの作品の中でこれが本当に最高傑作のひとつ?・・・なら時間の無駄だからもう読まない。

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