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ミステリの祭典

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地方検事ブルーノさんの登録情報
平均点:9.33点 書評数:3件

プロフィール| 書評

No.3 9点 8の殺人
我孫子武丸
(2002/08/11 10:53登録)
軽い、それは認めましょう。しかし、それ故の良さもあるのではないでしょうか。この作品は面白い。読んでいてとても楽しかった。事件を解くための重要な部分は、物語中にしっかり提示されているので、これは、ちゃんとした推理小説だと思う。動機が良くないと言う方もいるが、それは作品の雰囲気を崩さないために、あえて深い動機にしなかったのではないか、と考える。これほどサクサク読めた推理小説は初めてである。軽い感じで推理小説が書けるというのも素晴らしいことだなと感じた。こう言うのも、私がこの文体や登場人物達(特にいちお)を気に入ってしまったからであろう。


No.2 10点 斜め屋敷の犯罪
島田荘司
(2002/08/09 19:44登録)
複雑に見えた事件の謎が、一瞬にして解明される。シンプルかつ大胆、切れ味抜群のトリックが最高です。小技にも感心しましたが、屋敷が斜めである理由には脱帽です。見事に予想を裏切られました。御手洗のはじけっぷりには驚きましたが、犯人の暴き方は劇的ですね。非の打ち所が無いとは言いませんが、島田荘司氏の傑作の一つではないでしょうか。


No.1 9点 十角館の殺人
綾辻行人
(2002/08/07 10:45登録)
   読み始めた時からエラリィには期待していたんですが・・・。まさか、あんなことになるとは・・。いろいろと裏切られた作品ですね。この衝撃はこの点数に値するでしょう。犯人の危険度が高すぎなので満点では無いです。

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