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ミステリの祭典

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ぱりさんの登録情報
平均点:6.00点 書評数:2件

プロフィール| 書評

No.2 7点 一の悲劇
法月綸太郎
(2003/12/05 20:03登録)
三人称ではなく、山倉の視点を中心に書かれていくので誘拐の緊迫感等が読者にも伝わってくる。

一寸両夫婦の親子関係が複雑なのだが、これが最後のどんでん返しの為に施された設定なのでし様が無い。
どんでん返しと書いたが最後の慌しい程の展開のめまぐるしさはとんでも無い事になっている。

法月と言えば難しいイメージがあるのだが、少なくともこの作品に関してはそれ程難しい作品にはなっていなく、非常に読みやすかった。


No.1 5点 殺人!ザ・東京ドーム
岡嶋二人
(2003/12/04 20:23登録)
岡嶋二人と言えば軽妙洒脱な文体であるが、サスペンスとその文体は非常にマッチしていて内容はおどろおどろしいが、その軽快な文章で全体的な雰囲気は暗くは感じられない。

僥倖(?)から強大な力を手に入た久松の歪んだ愛情から起こる不条理な連続殺人から始まり、猛毒クラーレを日本に持ち帰ったこの騒動の或る意味で大元の勝本が久松を利用しようと物語に加わってくる。
舞台はビックエッグだが、物語の様相をスクランブルエッグのように錯綜していき読んでていて最後まで飽きさない。

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