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ミステリの祭典

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ペコちゃんのいぬさんの登録情報
平均点:8.33点 書評数:3件

プロフィール| 書評

No.3 8点 木製の王子
麻耶雄嵩
(2003/09/19 16:08登録)
正直言って、アリバイに関する部分は読み飛ばしました。が、この延々と続くページを書かずにいられなかった彼の衝動と冷徹さ、几帳面さを想うとき、これこそ彼の本質だと感じる。読ませずして分からせる。参ったと読者を屈服させる。新手の天才の形であると思う。でも実際、真剣にこのアリバイを崩そうという人間が、いるのかと思ったら
案外近くにいました。疲れた。といっていました。表面をしれっと読み流した私のほうが感銘を受けたのは、なんか皮肉でした。


No.2 9点 孤島パズル
有栖川有栖
(2003/09/19 15:22登録)
美しい数式を見ている様。論理一本で勝負?する格好よさ
。そして理路整然とした解答の清清しさ。甘酸っぱい感情のみずみずしさ。クイーンを継ぐ者の誇り。ただし個人的には、進化するパズルは、安易で余計だったと、思いますが・・これを省いて物語を完結することができれば10点だと思うのですが、これを入れちゃうところが、作者の個性、色だという気がします。


No.1 8点 月光ゲーム
有栖川有栖
(2003/09/19 14:52登録)
ダイイングメッセージの解釈、登場人物の書き分け、動機
、と今読んでみると気になる点もままあるが、ミステリに対する熱意、品格を感じる。最初読んだ時は13、4年前であるが、その時は、これだ!とうち震えたものだ。
上記の気になる点を差し引き-2点、青春時代、ぜひとも読んでほしい。という希望をこめての8点。孤島9点、双頭10点
とその後このいぬめを狂喜させたが、その後はうーんという感じです。

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