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ミステリの祭典

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ひなめさんの登録情報
平均点:6.00点 書評数:2件

プロフィール| 書評

No.2 6点 メインテーマは殺人
アンソニー・ホロヴィッツ
(2019/12/27 21:26登録)
タイトルにある通り、早い段階で殺人事件は起こるものの、物語は別の事件(ひき逃げ事故)を主軸に突き進んでいくので、タイトルとのギャップを感じ盛り上がりいまひとつでした。
終盤(20章あたり)で主軸がガラッと切り替わり、予想だにしない方向から殺人事件と結び付け巻き返してきましたが、全体的には本格ミステリ度は低くかったです。正直、これが本ミス1位?といった読後感でした。ミスディレクションは上手いので、アガサ・クリスティ好きにはハマるかと思います。


No.1 6点 そしてミランダを殺す
ピーター・スワンソン
(2019/12/14 22:50登録)
ミステリー的には、各章のラストや特に第2章の始まりなど、何度か驚く仕掛けや急展開があったのが良かったです。交互に語り口を変えることにより、双方の思惑を徐々に明かしつつ、物語の核心に迫っていくプロットも面白かったです。
犯罪小説的には、盛り上がりに欠けるかなと思いました。スリル感が持続せず、読む手が止まらないといった感覚には至らなかったです。細かい描写が多くて物語の進みが遅いのと、主人公のサイコパス感の薄さが原因かなと感じました。冷酷だけど頭脳明晰とは思わなかったです。サイコパス特有のブッ飛んだ思考から来る派手な展開とかもなかったです。

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