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ミステリの祭典

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黒影の館
建築探偵シリーズ

作家 篠田真由美
出版日2009年01月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2018/02/21 09:59登録)
(ネタバレなしです) 2009年発表の桜井京介シリーズ第14作です。過去のシリーズ作品でもシリーズキャラクターである蒼や深春と桜井京介の出会いを描いた作品がありましたけど、全15作のシリーズの大詰めとなる本書でまさか神代教授と桜井京介の出会いの物語を読むことになろうとは意表を突かれました。シリーズ前作の「一角獣の繭」(2007年)の思わせぶりの幕切れがどのように本書で進展するのかを期待していた読者は待ちぼうけを食わされます(笑)。作中時代は1980年、まだ教授でなかった神代が殺人容疑者になってしまい、かくまわれた(軟禁された?)館で浮世離れした体験をします。「あとがき」で作者はこのシリーズは本格派推理小説のシリーズとしてスタートしたがやがて本格派離れするようになったとコメントしていますけど、本書もいくつかの謎が最後に解かれるプロットではありますが巻き込まれ型サスペンス小説だと思います。本格派好きの私には好みの作風ではありませんが、講談社文庫版で600ページを超す大作ながら巧妙なストーリーテリングで退屈せずに読めました。

No.1 4点 初老人
(2015/10/26 01:58登録)
うーん…何だろうこのマンガのような現実感の無さは。トリックとかプロット以前の問題。雰囲気だけは楽しめたので一点加点しておく。しかしこの分だと来るべき最終巻の文庫化に過度に期待するのはやめておこう。

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