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ミステリの祭典

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違いのわかる渡り鳥
バードウォッチャー・ミステリー

作家 クリスティン・ゴフ
出版日2011年03月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2015/10/12 23:31登録)
(ネタバレなしです) 2001年発表の本書は前作の「ワタリガラスはやかまし屋」(2000年)で主役だったレイチェル・スタンホープを脇役に、脇役だったラーク・ドラモンドを主役にしたバードウォッチャー・ミステリー第2作です。謎解きに関しては前作同様、推理に物足りなさを感じますがプロットは進歩して充実しています。コーヒー業界の商売競争をかなり突っ込んだ内容にリアリティがあり、もし国内作家が書いていたら社会派推理小説と評価されたかもしれません。もっともその分コージー派らしさが後退したとも言えそうですが(数字が飛び交って意外と難解でした)。バードウォッチングが思わぬ展開を見せる後半も読み応えあります。

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