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ミステリの祭典

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灰色の魔法
怪盗グレイ・ファントム

作家 ハーマン・ランドン
出版日2015年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2023/02/12 12:00登録)
スウェーデンに生まれ、子どもの頃両親と共にアメリカに移住したハーマン・ランドンのグレイ・ファントム・シリーズ長編は、フランス語版Wikiによると(英語版はない!)5冊あるようで、本作はその最終作です。並行して書かれていた作者のもう一つのピカルーン・シリーズは短編が多いようです。
グレイ・ファントムは本作中で宿敵マーカス・ルードに「現代によみがえった豪華版ロビン・フッド」と評されています。本作を読むかぎり、探偵役を演じるルパンをより通俗的にしたようなとも言えるでしょう。ルードは宿敵とされていると言うことは、以前の作品にも登場していたのでしょうか。
未知の毒物による殺人は、同じ物を全員食べたのに一人だけ死ぬといった状況ならともかく、本作の方法では全く無意味だとか、声の出所は現実には不可能だとか、いいかげんなところはありますが、とりあえず楽しめました。

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