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ミステリの祭典

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ハルカな花
別題『彼女が花を咲かすとき』

作家 天祢涼
出版日2015年08月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2023/06/19 21:09登録)
5編の連作短編集で、4編目の後に1つの話としてまとまっていない「間章」が入っています。5編はそれぞれ2月、5月、8月、11月、12月の月がタイトルの最初についています。12月が、それまで独立した作品だった各短編をつながりのあるものとしてまとめる構成です。日常の謎系ファンタジーとでもいうか、ファンタジー的要素があることは、第2作の段階ではっきりします。
最終作で、結局植物の成長速度を画期的に上げる「カグヤ」に関する問題点が明確にされていないのは不満でした。榊竜の計画にも、その理由でそんなことするのが納得できません。
それにしても、第1作目の終り頃には、ある別作品とのキャラクター的共通点、さらに雰囲気の類似が気になりだしました。その作品は小説ではなく、北条司の某マンガ。人物関係設定は全く違うのですが。その発表時期からしても、影響はあるのではないでしょうか。

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