home

ミステリの祭典

login
妖狐伝説殺人事件
滝連太郎シリーズ

作家 山村正夫
出版日1989年11月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2015/08/14 17:06登録)
(ネタバレなしです) 1989年発表の滝連太郎シリーズ第5作です。作者は「伝奇本格派は非合理性と合理性を結合させることに苦労する」とコメントしていますが、本書は両者のバランスが絶妙に保たれており、狐の仮面をかぶった怪人物が死体(らしきもの)を運ぶ場面などは下手な書き方をすると冗談めいてしまうのですが怪奇的な雰囲気を出すことに成功しています。事件の真相は全て人間的で合理的なものですが、最後は怪奇風に締めくくっているところが印象に残ります。

1レコード表示中です 書評