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ミステリの祭典

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QED ~ventus~ 熊野の残照
QEDシリーズ

作家 高田崇史
出版日2005年08月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 nukkam
(2015/08/11 17:52登録)
(ネタバレなしです) 2005年発表の桑原崇シリーズ第10作で、シリーズ第8作の「QED ~ventus~ 鎌倉の闇」(2004年)と同じくventus(ラテン語で「風」のこと)をタイトルに使っていますが作品同士の関連性はなく、読む順番もどちらが先でも差し支えありません。現代の謎については語り手の昔の秘密が時々ほのめかされている程度で、シリーズ作品の中でも最も薄味な謎解きにしか感じませんでした(推理も論理的ではありません)。歴史の謎はさすがにこの作者ならではの凝りようですが、今回の熊野の神話というテーマが過去作品の坂本龍馬や源頼朝、或いは竹取物語などと比べると(個人的に)馴染みのない題材のため、読み進めるのがいつにも増して苦痛でした。

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