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ミステリの祭典

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シメオンの花嫁
マイケル・マッケナ主任警部

作家 アリソン・テイラー
出版日1996年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2015/08/08 13:00登録)
(ネタバレなしです) 英国の女性作家アリソン・テイラー(1944年生まれ)が1995年に発表した本格派推理小説のデビュー作です。分量も多く、テンポが遅めの地味な物語ですがP・D・ジェイムズほどには重苦しくなくて意外と退屈はしなかったです。だけど読んでて結構イライラしましたよ。やたらと人間が対立しているんです。上司と部下が、同僚同士が、夫と妻が、警察と事件関係者が些細なことですぐに口論しています。読んでいるこちらにまでその雰囲気が伝染して、誰かに言いがかりをつけたくなってしまうような、ちょっと危険な作品です(笑)。犯人はちゃんと明らかにされますがちょっとゴシック小説風な締めくくりになっているのは読者の評価が分かれるかもしれません。

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