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ミステリの祭典

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救済のゲーム

作家 河合莞爾
出版日2015年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2015/07/20 12:26登録)
全米オープンの開催を2日後に控えたゴルフコースの18番グリーン上で、胴体をピンフラッグで串刺しされた死体が発見される。かつて騎兵隊長が”神の木”の怒りにふれ串刺しされたというインディアン伝承に見立てた殺人なのか?日系三世の破天荒な天才ゴルファー・ジャックが謎解きに挑む---------。

本格的なゴルフ・ミステリの力作だと思います。作者のセールスポイントである”島荘風の奇想トリック”という点ではやや物足りなさがあるものの、ミステリ要素を除いたゴルフ小説というエンタメとして読んでも十分に面白く、2段組み360ページの長尺を感じさせないリーダビリティがあります。「プロゴルファー猿」などの漫画を思わせる非現実的なスーパーショットの演出は好みの分かれるところかもしれませんが。
謎解きミステリとしては、事件の隠された動機がわりと分かり易いと思わせて、どんでん返しを仕掛けてくるミスリードがなかなか巧妙で、ジャックの経歴を活かした心理分析にも納得感があります。
ジャックとキャディのティムとの名コンビの登場がこれ一冊限りというのは勿体ない。ぜひ続編を出してもらいたいものですね。

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