home

ミステリの祭典

login
大滑空

作家 佐野洋
出版日1976年01月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 斎藤警部
(2015/06/08 11:33登録)
アウトドア・スポーツを通しテーマに置いた、これは本格ミステリの隠れた傑作短篇集。代表作に数えられていないのがあまりに勿体無い。
大胆な伏線が思いも寄らない場所に音を立てて引っ掛かり、崩れる様にまさかの結末へ。。 言うまでも無く文章は洒落ている。お洒落は通奏低音、主旋律はストーリーと謎解きのデュエット、中盤の分厚いハーモニーがサスペンス、時々エロスのアタックが入っては消える。 「世の中には頭のいい奴がいるんだなあ」という後味を残す。

大滑空 /血滴る矢 /心を読む馬 /絶対本命 /空の蛇 /赤い点が光った
(講談社文庫)

1レコード表示中です 書評