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ミステリの祭典

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人類のあけぼの号

作家 内田庶
出版日1967年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 kanamori
(2015/05/31 12:44登録)
冷凍冬眠から50年後の未来世界で覚めた発明少年・真琴は、自分が発明したロボット「人類のあけぼの号」が父親を殺したとして、警察から追われる身であることを思い出す。真琴少年は父親殺しの汚名を晴らすため、四次元変換機で50年前の世界に戻る決意をする---------。

「本格ミステリ・フラッシュバック」からのセレクト。
冷凍冬眠や未来都市、タイムトラベル、人型ロボットなど、多くのSFガシェットを盛り込んだジュヴナイルのSFミステリです。
ミステリとしての主題はロボット殺人で、アシモフの”ロボット工学三原則”を踏まえて、なぜロボットが人間を殺すことができたのか?、が中核の謎となっています。真相はわりと単純ながら、伏線が効果的に活かされている点は評価できると思います。
人間に代わるロボットの役割の功罪というテーマが、いかにも当時のジュヴナイルらしいですね。

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