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ミステリの祭典

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長野殺人事件
浅見光彦+信濃のコロンボ

作家 内田康夫
出版日2007年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 E-BANKER
(2015/03/07 14:46登録)
2004年発表の旅情ミステリー。
光文社から発表されている作者の「地名+殺人事件」とタイトルものは、「旅情ミステリー」と銘打たれている(らしい)。
本作は、浅見光彦と「信濃のコロンボ」こと竹村警部の共演も魅力。

~品川区役所で働く宇都宮直子は税金の督促で訪ねた男から、彼女が長野県出身者なのを理由にある書類を渡される。一ヶ月後、その男・岡根は長野県内で遺体で発見された。周囲に怪しい男も出現し、不安に駆られた直子は夫の友人である浅見光彦に相談する。一方、長野で岡根殺人事件を担当するのは「信濃のコロンボ」こと竹村警部だった。不正支出と知事選を巡る巨悪にふたりが挑む~

久し振りの内田康夫である。
内田康夫ならば浅見光彦シリーズよりも「信濃のコロンボ」シリーズの方が好みなのだが、最近は殆ど発表されない。
その代わり、ふたりの共演作品というのが本作を含めて短い期間に二作出された。
(もう一作は『沃野の大地』。これも贋コメ事件をテーマとした社会派要素の強い作品)

しかし、本作でもあくまで主役は浅見光彦である。
事件の大筋を解き明かすのも浅見だし、最後は竹村警部もほぼ浅見の指示で動くことになる。
相変わらず浅見は高級車「ソアラ」を運転してるし、母親に頭が上がらないし、旅先で美女と遭遇するけど結局深い仲には発展しないのである。
ここまで安定したシリーズキャラクターも珍しい。(これはやっぱり「水戸○○」をついつい見てしまうのと同じ心理なのだろうか?)
個人的には「長野」という地域限定探偵である竹村警部に本作だけでも主役を譲って欲しかったのだが・・・
(しかも「死者の木霊」以来の飯田署管内の事件だったのに!)

で、本筋ですか?
まぁいつものように連続殺人事件が起きて、まずまず意外な真犯人が判明するやつです。
今回は南信濃の名所旧跡紹介も満載ですので、旅のお供にもよろしいかと・・・
(「田中康夫」と「内田康夫」かぁ・・・まさか間違えて投票する奴がいたとは!)

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