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ミステリの祭典

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サクリファイス
私立探偵バーク

作家 アンドリュー・ヴァクス
出版日1993年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2015/02/26 00:15登録)
バーク・シリーズの第6作は、第1期最後の作品と言われています。以降のシリーズがどうなるのかは、知らないのですが、本作では以前の作品の登場人物たちがかなり回想されています。またヴァクス自身作家になる前にそれが専門の弁護士だったという子ども虐待のテーマが明確に打ち出された作品です。
一方、最後に派手なシーンはあるものの、既読の『フラッド』『ブルー・ベル』に比べるとハードさが減退しているのが少々不満。
タイトルが登場人物の名前でないのは今回が初めてですが、内容とそぐわない気もしました。「犠牲」とは何らかの、特に神聖な(Sacred)目的のために捧げられたものだと思うのですが、今回バークが守らなければならない少年ルークは犠牲者(Victim)ですし、ヴードゥー教のクイーンが作品に宗教的な色彩を与えてはいますが、悪役のエセ黒魔術の視点にはそんな高尚な思想など全くありません。

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