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ミステリの祭典

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チャーリー・モルデカイ (2) 閣下のスパイ教育
チャーリー・モルデカイ

作家 キリル・ボンフィリオリ
出版日2014年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2015/02/06 22:36登録)
盗難名画を巡るヤバい仕事で命を狙われ、なんとか英国に逃げ帰った画商のモルデカイだったが、アメリカ大使館の大佐が出した助ける条件は、捜査対象である石油王の未亡人ジョハナと結婚し、彼女の資金の流れを突き止めることだった---------。

男爵家の子弟にして怪しげな画商、”ぼく”ことチャーリー・モルデカイ閣下が、抱腹絶倒の冒険を語るシリーズの第2弾。ジャンルはいちおうスパイ冒険ものとしましたが、前作以上にパロディ&スラップスティックの要素が濃く、黒いユーモアが楽しめました。
今回はモルデカイの妻となったジョハナのキャラクターが強烈で、彼女が次々と繰り出す”指令”に従い、何度も過酷な状況に陥るモルデカイが哀れでいて妙に可笑しい。いきなり飛び出した、エリザベス女王の暗殺指令には心底驚かされたが。
このシリーズは独特の作風ですが、強いて例えると、泥棒ドートマンダーやスキンク・シリーズ、大沢在昌「走らなあかん夜明けまで」のテイストをより強烈にした感じかな(ぜんぜん違うかもしれないがw)。

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