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ミステリの祭典

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ナイト・フライヤー
ダグラス・E・ウィンター編

作家 アンソロジー(海外編集者)
出版日1989年09月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 ∠渉
(2015/01/08 20:54登録)
アメリカでは著名なモダン・ホラーの作家さんたちが集結したホラーアンソロジー。
とはいえそのうち半分くらいの作家さんは日本で紹介された形跡がほとんどなく(∠渉調べ)、自分も疎い方面なので、知っている作家はキングとストラウブとバーカーくらいでした。
キングの短編はお得意の現代版・吸血鬼でキングファンにとっては馴染みやすい作品だった(『ナイト・フライヤー』)。一方、ストラウブの短編はものっそい気持ち悪いストーリィなんですが(ゲイでロリコンのおっちゃんが×××をしてます)出来が良いからアリとしかいえないこのもっさり感(『レダマの木』)。

そんな中、私的に一番良かったと感じた作品はデイヴィッド・マレルの『オレンジは苦悩、ブルーは狂気』。ある画家に魅了された批評家や画家が次々にイカれてしまう物語。神経症、強迫症はスリラーではよく扱われるテーマですが、この中編はうまくそれが調理されていて、怖かったです。

とまぁ良い作品もいろいろあったんですが、如何せん読解力が無いものですから、全体の流れにいまいち乗り切れなかったのが悔やまれるところでした。独特な言い回しのオンパレードで疲れてしまった部分もあったし。なのでこの評価は自分に対しての「イマイチ」です。

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