home

ミステリの祭典

login
泥棒はライ麦畑で追いかける
泥棒バーニィ

作家 ローレンス・ブロック
出版日2001年08月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 あびびび
(2015/01/06 15:00登録)
大人の色香を漂わせた女性が、バーニイに手紙を盗んでほしいともちかけてきた。これまで正体を隠し続けてきた著名な作家が、正体を暴かれかねない手紙が競売にかけられるのを阻止したいというのだ。女性の魅力に参り依頼を引き受けたバーニイは、手紙の所有者の住むホテルの部屋に忍びこんだ。ところがそこで彼が見つけたのは、こともあろうに他殺死体だった…。

忍び込んだ先に死体があった…これは定番である。そこから濡れ衣をどう晴らすかだが、自分が泥棒だけに一筋縄ではいかない。有名な作家とは、「ライ麦畑でつかまえて」のサリンジャーを意識した写真さえ現存しないという放浪の作家で、この存在が大きなカギになるのは言うまでもない。

最後にエルキュール・ポアロのごとく、ホテルの一室に関係者を全員集めて事件を解剖する。その後に抜け目なく、泥棒らしく…。

1レコード表示中です 書評