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ミステリの祭典

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楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史

作家 牧野修
出版日2003年11月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 メルカトル
(2014/12/19 22:26登録)
若干の面白さと大部分のわけの分からなさに溢れた短編集。
様々なジャンルが入り混じったような作品が目立つが、暗めのファンタジーとSFが主体になっているだろうか。多少エログロも見られるが、さして気にはならない程度にとどめている。
個人的に牧野氏は嫌いではないが、これはコアなファン以外は受け付けないかもしれない。なんと言うか、独特の美学のようなものは肌で感じるが、それよりも意味不明さのほうが上回ってしまって、残念な感じに終わっている。おそらく私だけではなく、多くの一般的な読者にとっても同様な印象を受けるのではなかろうか。しかしながら、これが牧野氏本来の姿なのだろう。真っ当なホラーやSFも書ける人だが、ファンに言わせればそれでは〝らしさ”が出ないということなのだと思う。

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