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ミステリの祭典

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密室・十年目の扉

作家 日下圭介
出版日1997年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2014/12/19 10:17登録)
(ネタバレなしです) 最後の長編作品となった1997年発表の本格派推理小説です。作者は「トリックにはいささか自信がある」と自負していたようです。しかし小さいとはいえ人口5千人の島での人間消失というのは謎の不可能性としては弱く、「密室」というタイトルに期待し過ぎると失望すると思います。作者のもう一つのねらいである、「現代に起きた事件と110年以上前に起きた事件を絡める」についてもそれほどの相互関連性を感じませんでした。登場人物がそれなりに多いのですが、散発的にちょっとだけ登場してはだいぶ後になって再登場というパターンが多いので、記憶力の弱い私には人物整理が大変でした。

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