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ミステリの祭典

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レイナムパーヴァの災厄
クリントン・ドリフィールド卿シリーズ

作家 J・J・コニントン
出版日2014年12月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 nukkam
(2014/12/13 22:43登録)
(ネタバレなしです) 1929年発表の本書は全部で17長編と1短編が書かれたクリントン・ドリフィールド卿シリーズの第5作ですがかなりの問題作です(作者自身は満足できなかったらしいです)。真相は(前例があるとはいえ)型破りで、これがお気に召さない読者も少なくないとは思いますが、プロットも本格派推理小説としては場当たり的な事件発生に加えて推理が証拠不十分の仮説ばかりで謎解きがあまり盛り上がりません。結末は問題の真相のおかげかそれなりに衝撃的ではあるのですが、何と第一の事件については全く触れられていません。最後のクリントン卿の独白で「それなりの知恵を持っている人間なら細かい点が抜け落ちていても想像で埋め合わせしてくれるはずだ」なんて、知恵不足の読者の私には無理!

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