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ミステリの祭典

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緑一色は殺しのサイン

作家 藤村正太
出版日1977年01月
平均点3.00点
書評数1人

No.1 3点 nukkam
(2025/08/21 19:16登録)
(ネタバレなしです) 藤村正太(1924-1977)の亡くなった1977年に発表された「麻雀推理」の第4短編集です。7作が収められていますが、不動産会社勤務ながら情報集めでジャン荘に出入りする内にそちらの稼ぎの方が多くなった江守史郎が全作品の主人公です。どの作品でも女性雀士との対決が描かれており、エロ場面も豊富です。「伊豆路に散った嵌三索」は毒殺(未遂)事件があって本書で唯一一般的な謎解きをしていますが、それ以外は麻雀のいかさまトリックの謎解きに終始していて麻雀を理解していない読者だと全く楽しめません。「緑一色は殺しのサイン」も殺人はあるものの麻雀勝負の後日談的に発生しているだけの単なる添え物でした。

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