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ミステリの祭典

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死の翌朝
ナイジェル・ストレンジウェイズシリーズ

作家 ニコラス・ブレイク
出版日2014年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2014/11/11 11:55登録)
(ネタバレなしです) ナイジェル・ストレンジウェイズシリーズ最後の作品となった1966年発表の本格派推理小説です。アメリカを舞台にしているのが特色で、派手ではありませんがそれを意識した描写が散見され、最後は何とフットボール(アメリカン・フットボール)の試合中のスタジアムで劇的に物語が締め括られます。しかし動きを感じられたのはその最終章と死体発見の場面ぐらいで、会話主体の地味なプロットです。アクセントのつもりか唐突なベッドシーン(官能描写としては大したことありませんが)があったのには唖然としましたが、物語上の必要性を感じません。犯人の性格分析を推理に織り込むのはこの作者らしいのですが、論理的な説明になっていないところが説得力という点で弱いように思います。

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