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ミステリの祭典

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バリ3探偵 圏内ちゃん
圏内ちゃんシリーズ

作家 七尾与史
出版日2014年09月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 5点 名探偵ジャパン
(2014/12/20 11:56登録)
ライトノベルというスタイルでのミステリは始めてで、館や島の見取り図やトリック解説でない、純然たる挿絵が頻繁に挿入されるミステリというのは少し新鮮だった。子供のころに読んだジュブナイルアレンジのミステリを思い出した。
事件自体は全然ライトでなく、冒頭のネット晒し祭りから、いきなりエンジン全開。ミステリというよりは、サスペンスものに近い印象を受けた。
主人公の圏内ちゃんが既婚者というのは、ライトノベルのヒロインとしてはどうなのだろうか? と、どうでもいい疑問が浮かんだ。

No.1 4点 アイス・コーヒー
(2014/10/28 19:40登録)
引きこもりでコミュ障、バリ3じゃないと生きていけない忌女の圏内ちゃんが、女性の左手ばかりを狙う猟奇殺人鬼を追う。

ラノベかそうでないかでひと悶着あった、新潮文庫の新レーベル「新潮文庫nex」から発売された一冊。驚異的な捜査能力でネットのマナー違反者を吊し上げていく圏内ちゃんが、苦手なコミュニケーションを避けながらも犯人を見つけるため尽力するという内容。
ストーリーとしては面白く、相変わらず読みやすいのかった。小学生が××××…というのは狂気を感じるが、割とほのぼのした捜査側とのいいギャップになっていた気がする。結末は予定調和だが、まぁキャラノベの一種と考えれば…。
しかし、ミスリードや伏線が分かりやすすぎるのはいいとしても(それでも本作は著者の努力が感じられた方)、終盤の展開が詳しく説明されずに幕切れとなったのが残念。これでは手抜きじゃないか。
続編の予定もあるようだが、読むかどうかはとりあえず保留。

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