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ミステリの祭典

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謎の環状列石

作家 藤村正太
出版日1976年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 kanamori
(2014/11/22 22:04登録)
青白い怪光が飛んで落ちるのを目撃した中学生の晴彦は、多摩地方の雑木林に向かいストーンサークルと謎の電気部品を見つける。隣に住む高校生・昌史と共に探索するうちに、奥多摩で起きた会社員の墜落死事件と関連があるのではと気付く---------。

昭和51年に学研の学習雑誌に前後編2回に分けて掲載された作品をもとに、新構想を加え全面改稿のうえ朝日ソノラマ文庫で出版されたジュヴナイル・ミステリ。前編の掲載誌が「中3コース3月号」で、後編が「高1コース4月号」というのが、読者の年次が4月で新しくなる学習雑誌ならではで面白い。
UFOや宇宙考古学のウンチクをネタにして興味を惹かせる工夫が感じられますが、今読むと謎解きの部分が中高校生向けとしては安易な内容で、小学生対象レベルに思えてしまう。(それとも30年以上前なら、子供も今ほどスレておらず、もっと素朴だったのか?)
アリバイトリックに使われたアイテムは、たしかに当時は普及しておらず斬新なものですが、こちらも時代を感じてしまいますね。

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