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ミステリの祭典

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楽園都市

作家 本堂圭一
出版日2013年06月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2014/09/13 21:48登録)
典型的なサバイバルゲーム。しかし、残虐な殺戮シーンや民衆パニックなどは皆無である。
ある日主人公の少年の元に、楽園都市と名付けれたユートピアへの招待状が届く。誘われるように楽園都市へと向かうのだが、そこで少年のクラスこそ違うが同級生の少女と出会う。そしてもう一人、少年の幼馴染で剣豪の少女と三人で、このサバイバルゲームに立ち向かうのだが・・・。
中盤で山場を迎えるが、ここはなかなか読み応えがあって雰囲気を出している。意外な事実を知らされたりもして、ちょっといい感じである。終盤でもう一山あると想像していたが、トーンダウンしてラストを迎える。消化不良気味であるのは否めない。
全体的に設定が安直で、いかにもお手軽感が満載といった感じもする。要するに深みが足りないのである。文体も平板で、逆に読みづらいというか、頭を素通りするような感覚であった。面白くないかと言えばそうとも思わないが、インパクトに欠けるのは間違いないであろう。

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