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ミステリの祭典

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アキテーヌ城の殺人
プリングルシリーズ

作家 ナンシー・リヴィングストン
出版日1988年04月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2014/09/09 13:47登録)
(ネタバレなしです) ナンシー・リヴィングストン(1935-1994)は女優やステュワーデス、TV番組制作会社勤務といった多彩な経歴を持っている英国の推理小説家で、趣味である高級絵画を買うために探偵をしているという名探偵ミスター・プリングルの登場する本格派推理小説のシリーズを書いていますが、デビューが遅かったためか作品数は多くないとのことです。1985年発表の本書がそのデビュー作ですが、殺人が起きるのも名探偵役のプリングルが登場するのも物語が3分の1ぐらい進んでからです。そこに至るまでは変な人物が次々に登場してはどこかピントがずれているような言動を繰り返してばかりでとても読みづらかったです。中盤以降はようやくまともに謎解き小説らしくなりますが、結末があれでよかったのかと考えさせるような内容で、好き嫌いが分かれそうな作品です。

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